« 『ウェスノスの兵士』 (Soldier of Wesnoth) の紹介 | トップページ | 『アラリエルの旅——あるおとぎ話——』 (Alariel's Journey: A Faerie Tale) の紹介 »

2015年6月20日 (土)

『炎の歌』 (A Song of Fire) の紹介

Wesnothのアドオンキャンペーンである『炎の歌』 (A Song of Fire) の紹介です。

『ウェスノスの兵士』と同じ作者によるキャンペーンです。こちらもうまく魅力のあるストーリーにまとめあげられています。

ストーリーは新旧超パワーの代理戦争とその廃棄物処理といった、いかにもファンタジーらしい壮大な内容となっています。

三部作ということで続きもありますが、それぞれクリフハンガーにはなっていませんので、これだけでも楽しめます。「それぞれの時代に英雄がいる」ということだそうです (続きは“War of the Jewel”と“Aria of the Dragon-Slayer”です)。

ゲームの方は元素の精霊とかウィンドソングとかを使えるのが魅力です。見慣れないユニットがたくさん出てきて、とにかくたくさん戦えますので、戦いが好きな人にはとくにおすすめできます。なんかにぎやかな感じで世界が狭くなったように思えます。とくに続編では。

ただ個人的な感想なのですが、『ウェスノスの兵士』を先にやってしまうとこちらは習作と思えてしまいました。おもしろいんだけど、プロットや設定だけという感じもしますし、強引でばかばかしい展開もあるし、マイラとニチバリーはバカすぎます。ハルドリックの爪の垢を煎じて飲ませたい。というわけで、あまりうまく紹介できません (この作者さんは、続編を見ると古代ギリシャ・エジプト物とか、日本製マンガかアニメのファンなのかな? なんとなく納得……私には汲みとれていないノリとか結構あるかもしれない)。まあ、よくできた『ウェスノスの兵士』と比較するとなので、十分以上のできであることはたしかです。

で、このキャンペーンは翻訳の設定に抜けがあるのですが、作者が翻訳を嫌っているわけじゃないようなので、メッセージの翻訳を置いておきます。ライセンスはGPLv3またはそれ以降です。

ダウンロード wesnoth-A_Song_of_Fire-0.5.8-ja-6.zip

_main.cfgのtextdomainの設定にパス指定が抜けています。適当に追加するか、Wesnoth本体のLocaleディレクトリにmoファイルを置いてください。また、極一部のメッセージはUTF-8でない不正な文字を含んでいるので翻訳されません。

あと、“War of Legends”のユニットを使っているので、その翻訳も置いておきます。ただし全訳ではありません。これもライセンスはGPLv3またはそれ以降です。

ダウンロード wesnoth-War_of_Legends-1.1.7-ja-6-incomplete.zip

見慣れないユニットを使うので、すぐわかるようなレベルですが、ヒントを書いておきます。

回復要員としては元素の精霊のエーテル球が使えます。これは雇用できないのでレベル0の鬼火から作る必要があります。エーテル球はレベル1なので維持費が大変お得です。

また、このキャンペーンはあるターンまで耐えるといったシナリオが多めなのですが、それにはウィンドソングのパンチ娘が良いです。耐性が高めで砦での回避率が高くなっています。10人弱位を召還リストに詰めこんであれば、マイラを6体で囲って消費するだけで終わることもあります。侵攻作戦だと足が遅くて育てにくいので、レベル2ユニットの雇えるパートⅠ最後のあのシナリオで大量に召還リストへ入れておくのがよいと思います。

せっかくだから続編のこともちょっと書いておきます。すこしネタバレです。

続編は『炎の歌』の戦闘が苦にならなかった人には間違いなくおすすめです。

“War of the Jewel”ですが、『炎の歌』とWesnothのいろいろ (裁きの杖以外) がどう繋がるのか気になる人は少なくともプロローグと最初のパートはやった方がいいでしょう。中盤に入るまえにわかります。中盤はオデュッセイアをモチーフにしていると気がつかないと退屈です (私は“Aria of the Dragon-Slayer”を始めるまで気がつきませんでした)。これはまさに英雄譚です。主人公たちの苦難を楽しみましょう。基本的に“War of the Jewel”はそういうキャラクター性を楽しむものだと思います。ところで主人公は男性ですが、三部作の他の主人公と比べてもあまり違和感がありません。いい感じになる相手が母性を感じさせないのは必然ですね。

“Aria of the Dragon-Slayer”は設定の回収編という感じ。デルファドーのあの杖とか忘れてました。キャラクター性という意味ではいちばん薄い感じです。エピローグでのBGMの使い方がいいですね。一周しました。次の周回を思うとファンタジーらしい希望を感じます。

そういえば『炎の歌』はマイラの子ども編と指導者編といった感じ (母性を感じさせるヴィーラと子どもっぽいアケイシャが同時に出ない) で成長しましたが、続編にはあまりそういうのはないようです。成長物語が好きな人には向いてないかもしれません。ただし続編はじっくり読んでないので気がつかなかっただけかも。

« 『ウェスノスの兵士』 (Soldier of Wesnoth) の紹介 | トップページ | 『アラリエルの旅——あるおとぎ話——』 (Alariel's Journey: A Faerie Tale) の紹介 »

Wesnoth」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/2064309/60444153

この記事へのトラックバック一覧です: 『炎の歌』 (A Song of Fire) の紹介:

« 『ウェスノスの兵士』 (Soldier of Wesnoth) の紹介 | トップページ | 『アラリエルの旅——あるおとぎ話——』 (Alariel's Journey: A Faerie Tale) の紹介 »